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           入学祝いや社会人になったときのプレゼントとして、万年筆を贈られる方、

              自分で万年筆を使ってみたいと思っている方に役立つ基礎知識です。

                                                              

 基礎知識の目次

 

 

 ★万年筆とは

  

現代の私たちが使う筆記用具の多くは、シャーペンやボールペンなど、取り出してすぐ使えるものばかりです。万年筆はそれらの文房具とは異なり、ペン軸をインクにつけて書くことができます。万年筆は、弱い筆圧で書くことができる上、きちんと手入れをすれば一生使い続けることもできます。ペン軸は、使う人の癖によって少しずつ変化していくことからわかるように、とてもデリケートな文房具でもあります。万年筆をずっと使っていると、その人の書き癖にあわせてペン軸が変化するので、使い心地がどんどんよくなっていきます。まさに、あなたのための1本になっていくのです。その反面、毎回のペン先の手入れ、インクの補充などメンテナンスに手間がかかる欠点もあります。また、温度差にも弱いため、インクが漏れてしまうこともあります。それでも、万年筆を使っている人は多いのは、それだけ万年筆の使い心地が良いということなのです。

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 ★万年筆の構造

万年筆はいくつかのパーツを組み合わせて作られています。

  ペン先

 

万年筆で書いたときの書き心地を決める重要な部分です。ペン先の材質は、昔は14金が多く使われていましたが、現在ではステンレスや鉄のペン先もあります。金を使ったペン先の万年筆は高価で、ステンレスや鉄のペン先を使っている万年筆は比較的手頃な価格です。

 

   首芯

 

万年筆で書くときに指で握る部分です。手にしっくりとなじみやすいように、プラスチックや樹脂が多く使われています。ペン先を固定しているだけでなく、インクを一時的に溜めておくペン芯という重要な部品が入っている場所でもあります。

 

  軸(本体)

 

軸は、万年筆そのものの重みや全体のバランス、デザインにも関わってきます。軸部分は、昔はセルロイドが主に使われていましたが、現在ではプラスチック・ステンレス・木製の万年筆があります。高価な万年筆になると、軸部分に宝石が埋め込まれているものや漆塗りや蒔絵のものもあります。

 

  キャップ

 

キャップは、万年筆のペン先を保護し、中のインクが乾いて固まってしまわないためのものです。軸と同じ素材が使われることが多いです。

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 ★万年筆の種類

  

万年筆は吸入式とカートリッジ式の2種類に分けることができます。これはインクの入れ

方の違いによって、種類が分けられているのです。

 

  吸入式

 

昔からあるインクの充填方式で、インクを吸い上げる部品が内蔵されている万年筆です。インクが入っているビンにペン先を付けると、インクを吸い上げます。現在も高級な万年筆は吸入式が使われています。

 

 カートリッジ式

 

最初からインクが入っているカートリッジを万年筆に取り付ける方式の万年筆です。簡単に万年筆を使うことができるので、初心者の人も安心です。

 

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万年筆のお手入れ方法

 

万年筆を長期間使わないでいると、インクが中で固まってしまい、文字がかけなくなってしまいます。万年筆の一番の手入れは、できるだけ毎日使い続けることなのです。それ以外にも使い終わった後に洗うことも大切になってきます。

 

 万年筆の洗い方

          

ポイント

余ったインクはビンに戻し、コップの中に水かぬるま湯を入れます。洗剤などは混ぜないでください。ペン先をコップにつけてしばらく置いておくと、水が吸い上げられ、インクが混ざった水が溶け出てきます。水が汚れたら取り替え、ペン先からの水が透明になるまで繰り返してください。洗い終わったら、布でよく拭きます。内部の水分はふき取れませんから一晩おいて乾かしましょう。

 

カートリッジを取り外し、ペン先は水かぬるま湯に一晩つけておき、そのご流水ですすぎます。カートリッジは水道の蛇口から少しだけ水を流して、中を洗浄します。洗浄後は布で拭いて、内部までしっかりと乾かしましょう。

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 筆記具の用語

 

天ビス

クリップや内部機構をキャップチューブに留める部品。ねじ式あるいは圧入式が多い。

クリップ

ペンをポケットなどに挟むための部分。

胴軸

インクやリフィールやペンシルメカニズムが入る部分。

尻ビス

胴軸の後端の部分。ねじ式あるいは圧入式が多い。

尻軸

胴軸の後ろのつまみのような部分。吸入式タイプの万年筆に多く見られます。

首軸

万年筆のペン芯やペン先が取り付けてある部分。あるいは、ローラーボールペン芯を取り付ける部分。

ペン先

ニブとも呼ぶ。ペン芯と組み合わせて、首軸に装着されます。

ペン芯

インクをペン先に流す機構。メーカーによって常に研究されており、色々な形状がある。これとペン先(ニブ)を組み合わせて、広い意味で、ペン先と呼ばれることもあります。

口金

ペンシル(シャープペンシル)の先端部分で、芯とメカニズムをカバーする部分品。

胴軸

インクやリフィールやペンシルメカニズムが入る部分。

コンバーター

インクコンバーター、あるいは吸入器とも呼ぶ。カートリッジインクに代えて、万年筆に取り付けてボトルインクからインクを吸入する器具。

ボトルインク

瓶入りのインク。

ペンシルメカニズム

ペンシル(シャープペンシル)の機構部分。

リフィール

ボールペンやマーカーの替芯の総称。ボールペンリフィール(ボールペン芯)、ローラーボールリフィール(ローラーボール芯、あるいは水性ボールペン芯)、マーカーリフィールなどと、使用される筆記具によってそれぞれ呼ばれます。

カートリッジインク

装着するだけで、インクをペンに供給することの出来る使い捨てのインクタンク。メーカーによって形状が異なるが携帯に便利であり、使用方法も簡単なので多くのペンに使うことが出来ます。BLACK、BLUEBLACK、ROYALBLUE、TURQUOISEBLUE、BLUE、GREEN、RED等がある。そのほか、PERMANENT(永久に消えない)、WASHABLE(水に反応して容易に消える)もある。メーカーによって形状が異なります。

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 筆記具の材質について

 

■アクリル
プラスチック系の材料ですが、@表面強度が強いA吸湿性が少ない の特徴がありますが、反面衝撃に脆い
と言う弱点があります。各メーカーはこの弱点を克服すべく、他の樹脂(プラスチック)との混合で製品を
製造しています。アクリルの割合を増やせば筆記具の軸のツヤは見事に出ますが、脆いという弱点がでます。
その逆はツヤが無いということになります。モンブランのマイスターシュテュックの筆記具の軸は、このアクリルの割合が高く、独特のツヤを出しています。勿論、混合比率、混合物は企業秘密ですから公開されません。
■エボナイト、セルロイド
エボナイトは万年筆などの軸材料として使われた一種の硬質ゴムです。成型しにくいこと、色が黒だけという制約もありますが、強度的にも安定しています。エボナイト、アルミは昭和初期まで万年筆の材料としてよく使われました。その後、セルロイドが出てきて、加工しやすく、複雑な色柄まで自由に出せると言う特徴を生かして色々なものがセルロイドで生産されました。万年筆にもセルロイドが多く使用されました。熱、力にはやや弱く、昭和30年頃以降にはプラスチック(ABS樹脂)が主流になりました。
■イリジウム
白金系の金属で非常に高価。金属の中でも硬度があり、万年筆のペン先(先端部)には欠かせない。同系にオスミウムがあり、これらを組み合わせて合金として使われる。硬く、酸(インク)に浸されないと同時に滑らかさも失わないので、万年筆にとって最も重要な金属です。
■金ペン
万年筆のペン先は使用するインクが酸性であるため、どうしても耐酸性の特質が要求される。このため耐酸性に優れた金が使われる。又、弾力においても他の金属に比べて金は優れています。
■金張り
熱と圧力による物理的な処理により金属を張りつけたもの。金量により、10金張り、14金張りと18金張りになります。
金メッキ
化学的な処理により、金をメッキしたもの。主として電気メッキ(エレクトロプレート)により仕上げられています。
■金属材料
アルミニウム、銀、金などがあり、表面処理の仕方により、金張り、金メッキ、スターリングシルバー、ヴェンドームなどと呼ばれます。
ゴールドプレート(コート)
金メッキ。 23.5Kを使用するのが普通です。
シルバープレート(コート)
銀メッキのことです。
スターリングシルバー
純銀。法定純度92.5%以上の銀と銅からなる合金。銅との合金は硬さをもたせる。製品には925と刻印する場合が多い
バーメイル(ベルメイユ)
ベースに銀を使い金メッキ仕上げしたものです。
ロジュームコート
ロジューム(白金系金属)は白色で、耐久性にすぐれ、硬く磨耗しにくいことからペン先にメッキ(ロジュームコート)で仕上げる。また、銀製品の硫化性防止のための表面処理として使われ、銀製品の表面が黒くならないのはこのロジュームコートによるものです。
ラッカー
合成樹脂の溶液に顔料を混ぜた塗料。熱や湿度に強い。高級品には多重塗りが多い。

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 ボールペンについて

    

 

                                                      ボールペンチップについて
@クローム鋼ボール十快削黄銅ホールダー:低単価のボールペンに使用。寿命が短い。
A超硬ボール十快削黄銅ホールダー:比較的低単価で一時的なボールペン用。ボールは摩耗しにくいが、ホールダーが摩耗しやすい。
B超硬ボール十ステンレスホルダー:ボール、ホールダーとも摩耗に強く、主に高級ボールペンに採用されている。筆記寿命も長<、安定した品質が保てる。
Cルビーボール十快削黄銅ホルダー:超硬ボールのかわりにルビーを採用してホルダーの摩耗を防止する。ルビーは、ダイヤモンドに次いで硬い鉱物で、しかもすべりが良いため、回転摩耗がないので、この組み合わせが多い。
Dルビーボール十ステンレスホールダー:ルビーボールと摩耗の少ないステンレスホールダーの組み合わせによりボールの落ちこみをなくし、また、インクによる化学変化にも強い。(細書き用高級ボールペンなどが多く採用している)

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 ペン先について

 ◆万年筆のペン先の太さ   

極細字 EF   F・XF・EXTRA FINE エクストラファイン(極細の意)…極細字
細字 F   F・FINE ファイン(細の意)…細字
中字 M   M・MEDIUM ミディアム(中の意)
太字 B   B・BROAD ブロード(太の意)

他に、筆跡を楽しむカリグラフィ用のペン先などのように、特殊な呼び方が各メーカーによってされているものもあります。例えば、BB(極太)、MI(イタリック用)、傾斜してカットされたペン先には、O(Obliqueの略)の文字が付いてOB,MOなどと呼ばれたりします。輸入万年筆のペン先の線巾は、一般に国産の同表示のものより、やや太いこともあります。また、手作りの部分も多く、生産国の基準によってもメーカーによっても異なります。ペン先は一本一本手作りの為、イリジュームの削り具合が厳密には一定ではありません。また、筆圧、紙質によっても線巾はかわります。「文字に太い、細いの線が出せる。」これが万年筆の特徴であり、真髄です。

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 筆記具への想い

 

ペンは、書く人の持ち方や、持つ位置、角度、紙質などによって、書き味を含め、人それぞれ、その感じ方が異なります。同じペンを、重いと感じる方、軽いと感じられる方、柔らかいタッチと感じる人もいらっしゃれば、硬いと感じる方もいらっしゃいます。また、サラサラといった感触を好まれる方がいらっしゃる一方で、滑るような感触でなければ満足されない方もいらっしゃいます。キャップを後ろにさして書く方やささない方もいらっしゃいます。筆記用具は、物を書く道具ですから、自分の手に合ったペンを選ばないと、ストレスが溜まります。

筆記具には、いろいろ種類があり、万年筆、ボールペン、ペンシル、ローラーボール、また、ファインライナーやスケッチペンなどと呼ばれるものもあります。

万年筆は、約100年ほど前から基本的な仕組みは変わっていません。
従って、現代の感覚からすると非常にアナログ的な面が多く、便利で使いやすい機能を過度に期待することは出来ません。100年前よりは、素材の開発や、インクの充填方式の改良などにより、多少便利にはなりましたが、まだ、インクが乾くのに時間が必要、手に馴染ませる、時々手入れが必要であるなどといった、不便さを感じることがあるでしょう。
しかしながら、インクが乾くまでのゆとりや、自分だけの書き味など、本当の手書きのよさが、万年筆の味わい深いところとなっていて、馴染んだ後は、もう手の離せないパートナーとなります。

万年筆は、紙にペン先が触ると、ペン先の割れ目を通して、先端からインクが流れるようになっています。従って、筆圧を余りかける必要はありません。ペンを45〜60度の角度で、ペン先の割れ目が、紙面にまっすぐに当たるように書けば、自動的にインクが紙面に出る構造となっています。
油性のボールペン(一般的にボールペンと呼ばれているもの)は、筆圧をかけて、先端のボールを回転させて、インクを紙に付着させていきます。ローラーボールは、ボールペンのような仕組みですが、水性インクやゲルインクを使用していますので、あまり筆圧をかけずに書くことが出来ます。

ペンは、その角度、持つ位置、ペン自体の重量によるバランスなどによって、ペン先の紙に接する感触(書き味)が変わります。従って、単に、長・短・重・軽を基準にするのではなく、自分の「手の大きさ」「用途」「感覚」に合ったペンを選ぶことが重要です。
ボールペン、ペンシル、ローラーボールも中に入っている芯が同じだから、書き味も同じという訳ではありません。ペン自体の重量や長さ、持ち方が変われば、書き味も変わってきます。

お好みのペンを手に取られたら、よく書く文字(たとえば、名前とか住所など)を普段通りの大きさ、方向、速度で、試し書きをして見ます。「永」「裁」などの文字がよいといわれますが、書道をされる方でなければ、名前や住所などのほうが、判りやすいと思います。
試し書きをして、画数の多い字や細かい字がつぶれている時は、もう少し細いペン先のほうがよいかもしれません。筆圧により線幅も変わってきますので、表示にとらわれずに、お試しください。


罫線のある書類や小さな文字を書かれるのであれば、細字(F)を、そうでなければ、中字(M)をお勧めします。また、メーカーにより異なりますが、他に極細(EF)、太字(B)、特殊ペン先など、個性的に合わせたペン先をご用意している場合もあります。
但し、一般に、輸入筆記具は、国産のペンと比べて、漢字を使用しない国々で生産されていますので、細字に対する感覚が異なっており、若干太く感じることが多いことにご留意ください。

当店ではデザインやご用途、ご予算など、皆様のお好みをお聞きすれば、数多くのペンの中から、何本かお客様に合ったペンをご用意できますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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